マグニフィカSとスタートの違い|全5モデルの機能・価格を比較

マグニフィカ

この記事にはプロモーションが含まれています

こんにちは、ブリュークラフト・ガイドのtakaです。

マグニフィカSとスタートを比べていると、「安いSで十分?」「スタートならミルクまで自動?」と迷いますよね。

しかも、Sにはスマート、スタートにはミルク方式の違う機種があり、シリーズ名だけでは選びにくいところがあります。

結論は、飲みたいメニューを決め、ミルクを自分で泡立てるか、自動に任せるかで候補を絞ること。

そのうえで、ボタンとダイヤル、タッチ操作、購入時の価格を比べると、自分に必要な機種が見えてきます。

この記事では、SのECAM22112系、SスマートのECAM25023SB、スタートのECAM22020・22062・22080を比較します。

色違いを別々に数えず、機能の異なる5モデルとして見ていきましょう。

私はスタートECAM22020を家族共用で約1年間使用し、マグニフィカSのECAM22112もCLASで約1か月強レンタルして、抽出から片付けまで行いました。

友人のSを使った経験もあり、本人がレンタル機で確認したことと、友人の使用経験を分けて、より客観的にお伝えします。

この記事のポイント
1Sスマートを含む全5モデルの機能と価格
2スタート3機種で異なるブラックとミルクメニュー
3実機で感じた操作・味・手入れの違い
4毎日の飲み方に合う型番の選び方

まずは全5モデルの違いを確認

最初に、選び分けに直結する部分を一覧にしました。

「S対スタート」の二択で考えるより、同じミルク方式の機種を横に並べる方が、追加費用で何が変わるのか分かりやすいですよ。

操作とメニューの比較表

マグニフィカS系2モデルとスタート3モデルの主な違い
モデル・型番 操作 主なブラックメニュー ミルク方式 自動ミルクメニュー
S ECAM22112B/W 物理ボタン+ダイヤル エスプレッソ系、カフェ・ジャポーネ 手動 なし
Sスマート ECAM25023SB ダイレクトボタン+ダイヤル エスプレッソ系、スペシャルティ、カフェ・ジャポーネ 手動 なし
スタート ECAM22020B/W タッチ操作 エスプレッソ、スペシャルティ、カフェ・ジャポーネ 手動 なし
スタート ECAM22062B/W タッチ操作 エスプレッソ、カフェ・ジャポーネ 自動・ラテクレマ ホット カプチーノ
スタート ECAM22080GB タッチ操作 エスプレッソ、スペシャルティ 自動・ラテクレマ ホット カプチーノ、ラテマキアート

表は飲み物の選び分けを目的に、給湯などを除いて記載しています。

手動モデルの「自動ミルクメニューなし」は、ミルク入りの飲み物を作れないという意味ではありません。

別途泡立てた牛乳とコーヒーを合わせれば、カプチーノなどを楽しめます。

ここで見落としやすいのが、ECAM22062にはスペシャルティがなく、ECAM22080にはカフェ・ジャポーネがないことです。

22080を選ぶと22062の機能がすべて付いてくる、という関係ではありません。

また、Sスマートもミルクは手動です。

「スマート」という名前から、ミルクまで自動で完成する機種だと思わないようにしてください。

選ぶ基準は名前の新しさより、表の中にいつも飲みたいものがあるかどうかです。

最初に決めたい三つの条件

まず、普段の一杯をブラックにするか、温かいミルク入りにするかを考えてみてください。

ブラック中心なら手動モデルも含めて選べますが、毎朝の泡立てを任せたい場合は22062と22080が候補になります。

次はブラックメニューです。

カフェ・ジャポーネを残したいのか、スペシャルティを飲みたいのかで、自動ミルクモデルの選び方も変わります。

家族が別々のメニューを飲むなら、購入する人だけでなく、実際に使う人の希望も確認しておきましょう。

最後に、操作と予算を合わせます。

手動ミルクでよく、ブラックの飲み分けもしたいなら、Sスマートと22020が比較相手になります。

一方、エスプレッソとカフェ・ジャポーネが中心なら、Sの価格を先に確認すると予算の基準を作れます。

価格差で何が変わるのか

価格は機能と一緒に見る必要があります。

特に今回は、ミルク自動の機種が手動モデルより必ず高いとは限りません。

型番順ではなく、同じ日に確認した表示価格で比べます。

公式表示価格を同じ基準で比較

2026年10月11日確認の公式オンラインショップ表示価格・税込
確認した型番 表示価格 Sとの差額 価格と合わせて見る機能
ECAM22112B 69,800円 基準 ボタンとダイヤルで基本のブラックを抽出
ECAM25023SB 128,000円 58,200円 スペシャルティとダイレクトボタン
ECAM22020B 97,800円 28,000円 ブラック3メニューとタッチ操作
ECAM22062W 128,000円 58,200円 カフェ・ジャポーネと自動カプチーノ
ECAM22080GB 124,800円 55,000円 スペシャルティと自動ミルク2メニュー

上記は各商品ページで確認した表示価格で、希望小売価格や市場の最安値ではありません。

同じ機種でも色、販売店、セール、在庫によって支払額が変わります。

確認した色と異なる商品を購入する場合も、その商品の価格を見直してください。

この時点では、22080の表示価格が22062より3,200円低くなっています。

だからといって22080が誰にでもお得とは言えません。

必要なのがカフェ・ジャポーネなら、安さだけで22080を選ぶと、欲しかったメニューがないという後悔につながります。

Sスマートと22020の差は30,200円です。

ブラックメニューが重なるため、物理操作やダイヤルを好むか、タッチ操作でよいかが判断材料になります。

購入先で差が縮まっていれば、同じ比較でも納得できる選択は変わるでしょう。

差額は使う回数で考える

私なら、本体価格の高低だけでなく、「追加する機能を一週間に何回使うか」を考えます。

毎朝カプチーノを作るなら自動ミルクは日常の作業に関係しますが、月に一度だけなら、手動のままでも納得しやすいですよね。

例えば、表の22020と22080の差額27,000円を、仮に3年間使う前提で割ると、ひと月あたり750円です。

これは耐用年数や節約額を示す数字ではなく、追加費用の受け止め方を考えるための単純計算。

ブラックメニューも異なるので、750円で機能が一方的に増えるとは考えないでください。

ポイント還元にも注意したいところです。

購入時に払う金額と、後日使えるポイントは分けて見た方が、自分の予算に合っているか判断できます。

使い切れない期間限定ポイントを全部値引き扱いにすると、思ったほど安くなかったと感じるかもしれません。

本体以外にも豆、牛乳、除石灰剤などの費用が続きます。

本体で予算を使い切るより、好みの豆を買い続けられる余裕まで残して選ぶ方が、毎日の満足につながると私は考えています。

ブラックの飲み方と操作で選ぶ

ブラック中心で選ぶ場合、違いを感じやすいのはメニューの有無と設定の触り方です。

ここでは使った感想と仕様を分けながら、どの差が普段の一杯に関係するかを見ていきます。

ダイヤルか三段階の豆量か

SとSスマートは、ボタンとダイヤルを使う操作です。

濃さを変えるときは豆量のダイヤルを動かすため、「いつもの位置から少し増やす」という合わせ方ができます。

押した感触やつまみの位置で操作を確認したい人には、こちらが合いやすいでしょう。

スタート3機種はタッチ操作で、豆量を3段階から選びます。

細かなダイヤル位置を覚える必要がなく、選んだ段階を家族にも伝えやすい方式です。

ただし、3段階の豆量調整と、豆を細かく挽くための挽き目調整は別の機能になります。

私自身は、Sも説明書を一度読んでから使えば、普段の抽出で大きく困ることはありませんでした。

そのうえで、好みとしてはスタートの操作パネルの方が扱いやすかったです。

友人もスタートの方が使いやすいと話していましたが、物理ボタンの感触が欲しい人まで同じ評価になるとは思いません。

メニューが見やすいことと、設定を細かく変えやすいことは別です。

毎回同じ飲み方なら、よく押す場所が分かれば十分。

豆や飲む人によって設定を頻繁に変えるなら、どちらの方式で戻しやすいかまで考えてみてください。

家族共用で使用したマグニフィカスタートECAM22020のタッチ式操作パネルと正面外観
約1年間使用したECAM22020。 前面のアイコンから飲みたいメニューを選びます。

私はスタートの操作が好みでした。

ただ、Sも慣れれば困らなかったので、タッチ操作だけで無理に予算を上げなくてよいと思います。

使用したマグニフィカSの物理ボタンと豆量調整ダイヤル
使用したマグニフィカSの操作部。 物理ボタンと中央の豆量調整ダイヤルを確認できます。

メーカーが示す味と豆の目安

メニュー名だけでは、どんなコーヒーが出てくるか想像しにくいですよね。

まずは、デロンギが説明する抽出方法、味の特徴、豆の選び方を確認しましょう。

そのうえで、私が実際に飲んで感じた違いをお伝えします。

デロンギ公式情報をもとにした抽出メニューの特徴
メニュー 抽出方法 メーカーが説明する味 公式の豆選びの目安
エスプレッソ 圧力をかけ、短時間で抽出する 濃厚な風味と豊かな香りを楽しむコーヒー やや深煎り。公式FAQではフルシティローストを推奨
カフェ・ジャポーネ 豆を蒸らしながら、お湯を断続的に通して抽出する エスプレッソのうまみとドリップのキレを合わせた、香りや甘みを楽しむコーヒー 今回確認した公式のメニュー解説には、特定の焙煎度の指定なし
スペシャルティ 通常より多めの豆を使い、蒸らさず直接抽出する 豆の産地の特徴を生かした、すっきりと繊細な飲み口 浅煎り豆やスペシャルティコーヒーとの相性を案内。公式FAQでは中煎り〜やや浅煎りにも言及
コールドブリュー(エレッタ エクスプロア) 常温の水を使う専用の抽出方式で、約5分かけて抽出する 豆の香りを楽しむ、爽やかで甘みのある味わい 今回確認した公式製品ページには、特定の焙煎度の指定なし

コールドブリューは、今回比較しているS・Sスマート・スタート3機種の機能ではありません。

後ほどエレッタとの飲み比べを説明するため、参考として載せています。

温かく抽出したコーヒーを氷で冷やす方法とは、抽出の仕組みが異なります。

また、公式FAQでは、カフェラテやカプチーノなど牛乳と合わせる飲み方には、深煎りのフレンチローストをすすめています。

牛乳を加えてもコーヒーの風味を楽しみたいときの、豆選びの目安になりますね。

ここでいう「すっきり」は飲み口の特徴で、必ず薄いコーヒーになるという意味ではありません。

豆量や抽出量によって、濃さの感じ方も変わります。

メーカーの説明を最初の目安にし、実際に飲みながら自分の好みへ合わせると、メニューを選びやすくなります。

スペシャルティを使いたいか

スペシャルティを選べるのは、Sスマート、22020、22080です。

前述した通り、メーカーは豆の個性を生かした繊細な飲み口や、浅煎りとの相性を特徴として案内しています。

エスプレッソやカフェ・ジャポーネに加え、違う抽出方法も試したい人に関係する機能です。

私がスタートECAM22020で飲んだときには、コーヒーの濃さと深みをダイレクトに感じながら、クレマのクリーミーさも楽しめるところが気に入りました。

公式が説明する飲み口を目安にしつつ、私自身は濃さや口当たりにも魅力を感じたメニューです。

ただし、メーカーが浅煎りとの相性を案内していても、試した豆すべてでスペシャルティが一番好みになるわけではありませんでした。

特に中煎りのゲイシャやドゥアスポンチスでは、私にはカフェ・ジャポーネの方が、豆の持ち味をより楽しめました。

浅煎りや中煎りで期待していた味に、スペシャルティが合わないと感じた場面もあります。

私が試した浅煎りや中煎りの豆では、スペシャルティにすると酸っぱさが前に出すぎると感じました。

これは「公式の説明が間違っている」「浅煎りには使えない」という判断ではありません。

私が飲んだ豆と設定、好みの組み合わせでは、別のメニューを選びたくなったという体験です。

豆に適した抽出の目安と、自分が好きな味になるかどうかは、両方見ておきたいですね。

スペシャルティの抽出方法も試したいなら、搭載モデルを選ぶ理由になります。

一方、普段の豆をカフェ・ジャポーネで飲んで満足しているなら、メニューを増やすためだけに予算を上げる必要はないでしょう。

追加するメニューを、どんな豆で使いたいかまで考えると判断しやすいですよ。

価格ほど味が変わるとは限らない

メーカーのメニュー解説は、どんな味を目指した抽出かを知る目安になります。

ここからは、私が実際にS・スタート・エレッタを飲んだ印象をお伝えします。

Sとスタートで同じ「阿部のコーヒー」を飲んだとき、私にはマシンを替えたことで劇的な味の差が出たとは感じられませんでした。

普段のブラックコーヒーを選ぶ場面では、Sとスタートの価格差だけを理由に、味まで大きく変わるとは考えていません。

エスプレッソについては、前述した公式の特徴である濃厚な風味を、Sとスタートでも楽しめました。

エレッタ エクスプロアと比べると私には少し薄く感じられたものの、エスプレッソとしての完成度は高く、ちゃんとおいしいと思っています。

上位機種との差を感じても、Sやスタートの一杯に満足できるというのが私の評価です。

一方、カフェ・ジャポーネでは、もっとはっきりした好みの差がありました。

Sとスタートも深みがあっておいしいのですが、エレッタ エクスプロアで飲んだ一杯は、私には数段おいしく感じられました。

メーカーが説明するうまみや香りを楽しむメニューでも、実際に飲むと機種を替えたくなるほど気に入ることがあるんですよね。

浅煎りの豆などを楽しむときには、私が試した中ではエレッタのコールドブリューが特に好みでした。

前述した常温での専用抽出による一杯を飲んで、フルーティーさと少し酸味のある独特の味わいを、よりおいしく感じたためです。

ただし、「浅煎りにはコールドブリューが最適」というメーカーの指定ではなく、私自身の飲み方の好みになります。

私は濃く、深みを感じるコーヒーが好きなので、初期状態では薄く感じる場合もあります。

そのときは豆量や抽出量、挽き目などを見直して、自分の飲み方に合わせます。

本体価格だけで味が決まるわけではありませんが、設定を変えればどの機種でも同じ味になる、とも考えていません。

そのため、Sとスタートで迷うなら、まずは使いたいメニューや操作方法で選んでよいと思います。

一方、コールドブリューなど別の抽出方法まで楽しみたい場合や、上位機種の一杯が好みに合う場合は、エレッタなども検討する価値があります。

予算と、毎日飲みたい味の両方から選んでください。

これらは厳密に条件をそろえた比較試験ではなく、私自身がおいしいと感じた評価です。

豆、設定、抽出量、好みが違えば印象も変わります。

公式情報で抽出の特徴をつかみ、私の体験を購入判断の参考として使っていただければと思います。

使用したマグニフィカSで抽出したエスプレッソのクレマ
Sで抽出したエスプレッソ。 写真はクレマの見た目を示すもので、5モデルの味の優劣を示すものではありません。

ミルクは作業と片付けで比べる

ミルク入りのコーヒーをよく飲むなら、泡立てを自分で行うか、機械へ任せるかで毎日の使い方が変わります。

私が手動と自動の両方を使って感じたのは、片付けだけでなく、作る速さと泡の仕上がりまで含めて比べることの大切さです。

手動は自分で仕上げる楽しさ

S、Sスマート、22020は、スチームで自分で牛乳を泡立てる方式です。

ピッチャーを用意してノズルを入れ、泡立てたミルクをコーヒーへ注ぎます。

牛乳を泡立てながら、自分で一杯を仕上げる楽しさがありますよ。

私はSと22020の両方でスチームを使いましたが、使用した範囲では、片方だけ明確に楽だと感じるほどの差はありませんでした。

使い始めは大きな泡だらけになり、10回ほど試したころから少しずつ慣れてきた感覚です。

泡立てた牛乳をハチミツを加えたエスプレッソへ注ぐ飲み方が、 甘さにミルクの泡のクリーミーさが重なって、一番おいしく飲めました。

私はどちらかというとアイスコーヒーの方が好みですが、親はこのミルク入りの飲み方が好きなようでした。

同じ機種でも、誰がどんな飲み物を楽しみたいかで、よく使う機能は変わりますね。

この飲み方では、私には深煎りの豆が合いました。

牛乳やハチミツと合わせたときにも、コーヒーの濃さを楽しめたためです。

私ならカフェラテ用には深煎りを選びますが、これも味の好みとしてのおすすめになります。

泡の仕上がりは、牛乳やピッチャー、ノズルを入れる深さなどでも変わります。

スチームで温める際の量や操作は、使用機種の説明書に従ってください。

Sスマートには泡立ちを切り替える調節機構もありますが、自分でピッチャーを持って泡立てる手動方式である点は同じです。

マグニフィカSの手動フロッサーでミルクピッチャー内の牛乳を泡立てている様子
Sでミルクを泡立てている様子。 ピッチャーとノズルの位置を自分で合わせます。

以下は、実際にSでミルクを泡立てた動画です。

手動でピッチャーを持ち、ノズルの位置を合わせる作業を確認できます。

私はアイスコーヒー派ですが、家族で好みが違うと、ミルク機能の使い道も変わりますね。

自動ミルクは選べる飲み物に注意

22062と22080は、ミルクコンテナを取り付けて使う自動ミルクモデルです。

22062はカプチーノ、22080はカプチーノとラテマキアートを選べます。

牛乳を自分で泡立てて注ぐ工程を任せたいなら、この2機種が候補になります。

購入前には、自動で作りたい飲み物が、選ぶ型番のメニューにあるかを確認してください。

例えばカフェラテ専用メニューを探しているなら、カプチーノやラテマキアートと同じものとして選ばないようにしましょう。

私は2026年8月25日からRentioで借りたエレッタ エクスプロアで、自動ミルクを使いました。

下の写真は、ミルクコンテナとカップをセットし、フラットホワイトを作っている途中の様子です。

エレッタ エクスプロアにミルクコンテナとカップをセットし、フラットホワイトを作っている様子
レンタルしたエレッタ エクスプロアで自動ミルクメニューを使用。 撮影時はフラットホワイトの豆を挽いている段階です。

手動のミルクノズルと比べると、私には自動の方が圧倒的に仕上がりがよく、作るのも早く感じられました。

ピッチャーを持ってノズルの位置を合わせ続ける必要がなく、メニューを選んで任せられる点が便利でした。

仕上がりの写真も載せておきます。

こちらはエレッタで作ったカフェラテで、表面のミルクフォームを確認できます。

エレッタ エクスプロアの自動ミルク機能で作ったカフェラテのミルクフォーム
エレッタ エクスプロアで作ったカフェラテ。 カップ表面のミルクフォームを上から撮影しています。

22062・22080を選ぶ際も、この体験をもとに、手動の泡立てを任せられる便利さを判断材料にしています。

写真に写っているのはエレッタなので、フラットホワイトやカフェラテも両機種の専用メニューにある、という意味ではありません。

作業を自動化したいかに加え、実際に選べる飲み物で型番を決めることが大切です。

手動でもおいしいミルク入りの一杯は作れますが、私には自動の仕上がりと速さが魅力でした。

片付けの負担も手動とそれほど大きく変わらないと感じたので、ミルクメニューを毎日飲むなら、追加費用をかけてでも検討したい機能です。

一方、冷たい牛乳をコーヒーに加えるだけの飲み方が中心なら、泡立ての自動化を使う場面は少なくなります。

普段どんな一杯を飲みたいかを考えて、必要な機能を選んでください。

設置と毎日の負担も確認する

メニューが決まったら、置き場所、給水、清掃、音を確認しましょう。

ここは高い機種を選べばまとめて解決する部分ではありません。

あなたのキッチンと生活時間に合うかが大切です。

本体の周りに作業空間を残す

まずは、5モデルの幅・奥行き・高さを比較します。

スタート3機種は同じ寸法で、SとSスマートも幅・高さは共通です。

全5モデルの本体寸法比較(単位:mm)
モデル 型番 幅 奥行き 高さ
マグニフィカS ECAM22112B/W 238 430 350
マグニフィカSスマート ECAM25023SB 238 440 350
マグニフィカスタート ECAM22020B/W 240 440 350
マグニフィカスタート ECAM22062B/W 240 440 350
マグニフィカスタート ECAM22080GB 240 440 350

Sとスタートの差は、幅が2mm、奥行きが10mmです。

本体サイズの差よりも、設置したまま給水や豆補充、部品の取り外しができるかを確認したいですね。

ECAM22020の取扱説明書には、奥行き435mmと記載された版がありますが、公式に440mmへ訂正されています。

設置場所を測るときは、上の表の440mmを基準にしてください。

スタート22020を斜めから見ると、幅約24cmに対して奥行きは約44cmあり、前後に長い形なのが分かります。

棚を測るときは、横幅だけでなく、背面からトレイの先端まで収まる奥行きを確認してください。

マグニフィカスタートECAM22020を斜め前から撮影した本体の側面と前方のトレイ
ECAM22020を斜め前から撮影。 本体の前後の長さと、カップを置くトレイの位置が分かります。

給水するときには、水タンクを前方へ引き出します。

下の写真は取り外したタンクで、白い部品は装着しているウォーターフィルターです。

本体が棚に収まっていても、前に物を置いてタンクを引き出せなくなると、毎日の給水が面倒になります。

マグニフィカスタートから取り外した水タンクと内部に装着したウォーターフィルター
スタート22020から取り外した水タンク。 給水の際に、このタンクを出し入れできる空間が必要です。

トレイとカス受けも、前方へ引き出して取り外す部品です。

写真の手前が排水トレイ、奥の黒い容器がコーヒーカスを受ける部分。

置き場所を決める際は、これらを最後まで引き出し、持ち上げて運べる余裕を残しておきましょう。

マグニフィカスタートの前方へ引き出した排水トレイと黒いカス受け
スタート22020のトレイとカス受けを引き出した状態。 本体寸法に加えて、前方に部品を取り出す空間を確保します。

本体側面から取り外すのが、コーヒーを抽出するための抽出ユニットです。

下の写真はSから取り外したもので、赤い取り外しボタンが確認できます。

壁や隣の家電に寄せすぎず、側面から取り出して戻せる空間も必要です。

マグニフィカSから取り外した抽出ユニットと左右の赤い取り外しボタン
Sから取り外した抽出ユニット。 本体内部の部品も取り外して手入れするため、側面の作業空間を残します。

マグニフィカ スタートECAM22020本体内部の抽出ユニット取り付け位置

側面のメンテナンス扉を開けた状態で、抽出ユニットが本体内部のどこに収まっているのかを確認できる写真です。

上部には豆ホッパーのふたを開けて補充する余裕、背面には説明書で指定された間隔と電源コードを通す余裕を確保してください。

22062・22080では、前側でミルクコンテナを着脱する動きも考えておきましょう。

私は水回りに近いカウンターで使っていましたが、給水と部品洗いの距離が短いと扱いやすく感じました。

一方、抽出ユニットを取り外すときには、本体を少し斜めにして作業することもありました。

毎回本体を大きく動かさなくて済む場所を選びたいですね。

置き場所を具体的に検討する場合は、マグニフィカスタートのサイズと設置時の注意点も参考にしてください。

ブラック中心でも清掃は残る

Sと22020を使って感じたのは、一杯を淹れる準備は楽でも、カスと水の処理はなくならないということでした。

抽出したコーヒーだけでなく、内部のすすぎにも水を使うので、トレイには予想以上に水がたまると感じることがあります。

私の場合、カス受けとトレイなどの日常的な部品洗いは、体感で約5分程度でした。

これは作業を厳密に計測した数字ではなく、除石灰やミルク部品の洗浄をすべて含む時間でもありません。

ブラック中心の使い方では、極端に重い負担とは感じませんでした。

ただ、以前カスを約1週間放置したときには、私の環境で白いカビが見えたことがあります。

容器が満杯でなければ放置してよい、とは考えない方がよいですね。

普段の片付けと一緒に処理する方が、まとめて汚れを落とすより続けやすかったです。

使用したマグニフィカSから取り外した排水トレイとコーヒーカス受け
Sの排水トレイとカス受け。 内部すすぎとは別に、取り外して手入れする部品です。

抽出ユニットや水タンクの清掃、案内に応じた除石灰も必要になります。

清掃の頻度と方法は機種の説明書を基準にしてください。

Sから22020へ替えれば、ブラックを飲んだ後の片付けが大幅になくなる、という期待は持たない方がよいと思います。

私はカスを捨てるときに、トレイの水も一緒に捨てていました。

満杯になるまで待つより、普段の片付けに入れた方が続けやすかったです。

豆を挽く音を動画で確認

私がSとスタート22020を使った範囲では、抽出や内部すすぎより、豆を挽くときの音が特に目立ちました。

購入前に音のイメージをつかめるよう、両機種で豆挽きから抽出まで撮影した動画を載せます。

マグニフィカSの動作音

Sで豆を挽き、コーヒーを抽出する様子。 豆を挽いているときと、カップへ注いでいるときの音の違いを確認できます。

マグニフィカスタート22020の動作音

スタート22020でコーヒーを抽出する様子。 こちらも豆挽きから抽出までの動作音を聞けます。

動画を見るときは、同じ再生音量で、それぞれの豆を挽いている場面を聞き比べてみてください。

録音条件も聞こえ方に影響するため、音の種類や、どの工程で音が目立つかをつかむ参考になります。

私は夜に家族が寝ている時間に使い、音について注意された経験があります。

普段の昼間に使うだけなら気にならなくても、静かな夜には豆挽き音が目立ちました。

寝室との距離や、朝早く・夜遅くに使う予定があるかまで考えて、置き場所を決めたいですね。

最後は毎日使う機能で決める

ここまでの違いを、購入候補へつなげます。

迷ったときは、使わない機能を増やすより、いつもの一杯に必要な条件を満たす型番を選んでください。

Sは基本のブラックと価格重視

エスプレッソとカフェ・ジャポーネが中心で、スペシャルティや自動ミルクが必要ないなら、ECAM22112系を候補にできます。

前述した通り、今回確認した公式表示では5モデルの中で一番本体価格を抑えられます。

「安いから仕方なくSにする」というより、自分の飲み方に必要な機能が足りているかで考えると納得しやすいですよ。

手動ミルクをたまに楽しむ余地も残しつつ、豆や周辺用品へ予算を回したい人に合う選び方です。

スマートと22020は操作で比較

スペシャルティもカフェ・ジャポーネも飲みたいなら、Sスマートと22020が候補になります。

前述した通り、どちらもミルクは手動なので、この二つで迷う段階では、操作方法と購入先での差額を見ると判断しやすいでしょう。

ダイヤルとダイレクトボタンを使いたいなら、SスマートのECAM25023SB。

Sとの細かな差に絞って確認したい場合は、マグニフィカSとSスマートの違いを参考にしてください。

タッチ操作と3段階の豆量で問題なく、手動ミルクを必要なときだけ使うなら、22020も選びやすい機種です。

私が家族共用でブラックを中心に使った範囲では、大きな不満はありませんでした。

自分も家族も使うメニューがそろっていれば、十分候補になります。

自動ミルクはブラックも確認

カプチーノを自動で作り、ブラックではカフェ・ジャポーネを飲みたいなら22062です。

前述した通り、スペシャルティは選べないため、今までそのメニューをよく飲んでいた人は注意してください。

スペシャルティを残しながら、カプチーノとラテマキアートを自動で楽しみたいなら22080が候補になります。

こちらはカフェ・ジャポーネが必要ないことを確認して選びましょう。

ミルクの種類だけで決めず、ブラックを飲む日の満足まで含めて考えるのがコツです。

購入するときは、商品名だけでなく末尾まで含む型番、色、新品か中古か、販売元、保証条件、送料を確認してください。

正確な情報は公式サイトと各販売店の商品ページをご確認ください。

Sとスタートのよくある質問

Q1. ECAM22112BとECAM22020Bの違いは?

A. 主な違いは、ボタンとダイヤルかタッチ操作か、スペシャルティの有無、豆量の合わせ方です。 前述した通り、ミルクはどちらも手動なので、22020へ替えても泡立てが自動になるわけではありません。

Q2. スタートはSの機能を全部備えていますか?

A. シリーズ名だけでは判断できません。 前述した通り、スタート22080にはカフェ・ジャポーネがなく、22062にはスペシャルティがありません。 型番ごとのメニューを確認してください。

Q3. Sスマートならミルクも全自動ですか?

A. いいえ、ECAM25023SBは手動フロッサーです。 前述した通り、今回の5モデルで自動ミルクに対応するのは、スタート22062と22080になります。

Q4. 高いモデルほどコーヒーはおいしいですか?

A. 価格だけでは決まりません。 前述した通り、私がSと22020で同じ豆を飲んだ範囲では、劇的な味の差は感じませんでした。 好みの豆や設定に加え、使いたいメニューの有無で選んでください。

Q5. Sから買い替える価値はありますか?

A. スペシャルティ、タッチ操作、自動ミルクなど、今の機種にない機能を使うなら検討する理由があります。 前述した通り、味の不満だけなら豆や設定で変わる可能性もあるため、何を改善したいかを先に決めましょう。

まとめ

マグニフィカSとスタートの違いは、単純な新旧や価格差だけでは決まりません。

Sスマートを含めた5モデルから、いつも飲むメニューと、自分で行いたい作業の範囲で選ぶことが大切です。

  • 基本のブラックと本体価格を優先するならSのECAM22112系
  • ブラックの飲み分けと物理操作を求めるならSスマート
  • ブラック3メニューをタッチ操作で選ぶならスタート22020
  • カフェ・ジャポーネと自動カプチーノならスタート22062
  • スペシャルティと自動ミルク2メニューならスタート22080

私がSと22020を使って感じたのは、毎日触る操作と飲みたいメニューが、自分に合っていることの大切さでした。

あなたが明日の朝に押したいボタンを思い浮かべると、必要な型番を選びやすくなりますよ。

仕様・価格の確認先:デロンギ公式商品ページ(2026年10月11日確認)。 S ECAM22112B/ Sスマート ECAM25023SB/ スタート ECAM22020B/ スタート ECAM22062W/ スタート ECAM22080GB。

タイトルとURLをコピーしました